こんにちは!TTSマーケティング企画の青木です。
以前の投稿でLeicaレーザートラッカーの特徴をお伝えいたしましたが、お読みいただきましたか?
今回は、Leicaレーザートラッカーが活用されている事例をいくつかご紹介していきたいと思います。
レーザートラッカーは幅広い業界で活用されていますが、今回から連続で、
“発電(風力・洋上・蒸気、ガス・水力・原子力・太陽光)、橋梁・鉄骨、建設関係”という業界に特化した事例を取り上げていきたいと思います。
組立支援!対象は、超大型の複雑構造・・・!
先述の業界での測定と言えば、とにかく巨大なパーツが対象物になります。
数十メートル級・複雑構造物も多いです。
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そういったパーツの製造、精度検査、組付け・組立て、建設、メンテナンスで測定が必要になるので、
使用する測定機に求める性能としては、
- 大型構造物を精度良く測定することができる
- 奥まった見えない箇所も計測することができる
が挙げられます。
Leicaレーザートラッカーは、アクセサリや機種を使い分けることで上記2点を高精度に叶えながら
大型構造物を対象とした組立支援をこなすことが可能です。
活用事例
①蒸気タービンの製造
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画像のような大型の鋳物に芯出しのためのマーキング(=ポンチ)をします。
ここでメインになるのは、有接触プローブです。先端のスタイラス部をポンチング機能がついたものに変えることでプローブ測定とポンチング両方を行えます。
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以下の手順でポンチングします。
・大型構造物をスキャニング
↓
・CADデータと位置合わせ
↓
・ケガキ線用の座標値をソフト上で作成
↓
・ソフトの修正指示に従ってプローブ位置を調整しポンチング
同じ手順が風力エネルギーギアボックスや水力発電機の製造にも活用されています。
大きいですね!
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なお、プローブでのポンチングについてはこちらの動画で詳しくご覧いただけます↓
②水力タービン製造における検査
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とても大きなタービンです!人が入れる程の奥行きを持つ部分があります。
このように奥まった部分にはレーザーが届かずリフレクタが使えないので、プローブ測定に切り替えます。
プローブは、本体周りに付いているLEDをトラッカーのカメラでとらえることができれば、本体から伸びているスタイラス先端部での有接触測定が可能です。(プローブ測定についてはコチラ)
③ペルトンタービン(水車)のメンテナンス
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こちらも大きい!しかも複雑な形状です。
どこがどの程度摩擦により削れているかを調べるために、レーザートラッカーで形状検査を行います。
こちらのケースでは、非接触スキャナと有接触プローブを使い分けることで、複雑な箇所も含め余すところなく高精度に計測します。
④太陽光発電設備の建設
巨大なミラーのアライメントのために、リフレクタレス計測が活用されています。
ミラーのアライメントとは・・・
この太陽光発電設備は、画像の中央に見えるポールに太陽光が集まる仕組みになっています。
周辺に広がっている鱗のように見えるものがミラー群なのですが、そのミラー一つ一つが太陽光を反射し、その反射した太陽光がセンターポールに集まります。
そのためミラー一つ一つの設置角度が重要であり、そのアライメントを正確にこなすために高精度測定が必要になります。
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こう見るとミラーが小さく見えますが、近寄って見たミラー一枚のサイズが下の画像です。
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右の方に写っている人と比べると、その巨大さがよく分かりますね。
この状態のミラーにリフレクタを取り付けるのは困難です。
それしか方法がないならものすごい工数とリスクを背負ってやるしかないのですが、今はリフレクタレスという選択肢があります。
ATS600です!
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ATS600はリフレクタなしで本体から直接対象物にレーザーを当てて測定ができます。
人の手が届かない箇所を計測したい場合に最適です。(ATS600についての記事はコチラ)
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ちなみに、中央のポールは高さ約60mだそうです。
大きいですね!
今回から始まった発電、橋梁・鉄骨、建設関係でのレーザートラッカー活用事例シリーズ、いかがでしたでしょうか?
次回も事例をご紹介いたしますので、ぜひ続けてお読みください!
⇒《その2》
今回の内容も含め、事例を多数動画でご紹介しております。
組立支援の解説もあります。ぜひオンデマンドウェビナーにてご覧ください。
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▼Leicaレーザートラッカー活用ウェビナー:業界編
『レーザートラッカーを活用した鋼構造物業界での事例紹介【第一弾】』
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また、製品ページでは詳細やソリューション例を掲載しておりますので、合わせてご覧ください。
Leica AT960 製品ページ
Leica ATS600 製品ページ
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