こんにちは、TTSマーケティング企画の青木です!
今回は、ちょっと型破りなレーザートラッカーの最新機種について書いていきたいと思います。
他のレーザートラッカーにはできないある特技
ここでご紹介する破天荒な最新機種というのは、Leicaレーザートラッカー『ATS600』です。
破天荒とはどういう事なのか?
それは、本体だけでのダイレクトスキャニングが可能という事です。
世界初、リフレクタ不要。
「レーザートラッカーとは?」の回でリフレクタを使った計測がレーザートラッカーの基本と書いたばかりなのですが、早速基本の型を破っています。
ATS600に限り、リフレクタなしでの計測が可能なのです。
本体が対象物へ直にレーザーを照射し座標値を取得します。そしてそのレーザーは、60m先まで有効です。
直レーザーで60m、それによりどんな良い事があるのかと言うと、人が作業できない箇所、触れることができない場所の計測が可能になります。
この特徴を最大に生かしたソリューション例の記事があります。とても分かりやすいので、ぜひご一読ください。
ダイレクトスキャニングができるATS600ならではの技です。
一言でその良さを表すとすれば『高精度ダイレクトスキャニング×広めの計測範囲』となるATS600ですが、もちろん他にも特筆すべき点はあります。
そもそもどんな用途を想定して作られた機種なの?
鉄道、橋梁、航空機等、大型構造物の計測向けに開発されたレーザートラッカーです。
前述の通り、本体単体でのダイレクトスキャニングが可能で且つその計測可能範囲が広いことにより、人が作業できない箇所、触れることができない場所を計測できる事が特徴です。
他にはどんな特徴が?
特徴① 広範囲測定
60m先まで計測可能という事は既にお伝えしましたが、実はATS600のヘッド部分は360°回転します。
ですので、直径120mの範囲をぐるっと一度に計測する事も可能です。
ちなみに、
ATS600は従来機種と同じくリフレクタ計測も可能です。この場合は計測範囲が80mと少し広がります。
特徴② 高速スキャニング
高精度ながら、一秒間に1,000ポイントの高速点群取得が可能です。
特徴③ 楽々セッティング
組み立て簡単です。
また、起動させると自動でイニシャライジングしてくれるので水平出しも不要です。
特徴④ 屋内外どこでもポータブル
防塵防水あり(IP54対応)、バッテリーでも駆動する為ケーブルが不要です。
急な雨に見舞われても大丈夫です。
特徴⑤ 簡単操作
計測までの準備はシンプルです。
本体セッティング → 精度・測定範囲・点間ピッチなどプリセット → 測定開始ボタンクリック → データチェック
この流れを動画でご覧いただけます。
最新で破天荒なATS600は全てにおいて他モデルを凌駕する?
最新というだけあり大変に高性能ではありますが、精度や計測可能範囲、測定スピードなど一つの項目だけで比較すると、他機種の方が優れている場合もあります。用途によっては他機種の方が適している事もあります。
スペックやこちらに書ききれなかった特徴などについては、製品ページをご覧ください。
以上、簡単にまとめてみました。ATS600の特徴は掴んでいただけましたでしょうか?
「こういうワークを測るのにも向いている?」「こんな環境でも使える?」「〇〇を測るにはどのモデルがいい?」など質問がございましたら、お気軽に下記問い合わせ先へご連絡ください!
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