こんにちは!マーケティング企画の青木です。
みなさま、測定時の前処理はどうしていますか?
前処理と言うとDXやデータサイエンスの話題かと思われがちですが、
今回は測定の話です。
(弊社TTSのDXソリューションについては別の回にて書かせていただきますね!)
つやっつやの黒表面や鏡、透明・半透明なものなどは、
非接触測定で高精度なデータを取得するのは難しいですよね。
最近はスプレー塗布なしでもきれいに撮れる!というスキャナも出てきていますが、
目的や使用頻度、予算によって購入が難しい場合もまだまだあると考えると、
今使用しているスキャナでどれだけ高精度データを取得するかを考えたいものです。
そこでこだわりたいのが、前処理です。
前処理とは?
スプレー塗布によって測定対象物表面の反射・吸収・透過をなくすことです。
なぜ前処理は必要なのか?
測定対象物が光を反射・吸収・透過する素材で出来ている場合、
測定データが得られない、もしくは品質の悪いデータを取得してしまうからです。
例えばこのような素材です↓
こんなに違う!スプレーあり/なしで測り比べ
こちらの黒樹脂のアイテムを、スプレー前処理あり・なしでワンショット測定し、その結果を比較してみました。
下の表をご覧ください。
画像が複数ありますが、一番右 “測定データ”という列の画像を見比べてみましょう。
さきほどの黒樹脂アイテム画像の赤枠部分のデータ画像です。
前処理ありとなし(一番下と一番上)では、取得できた測定データ画像が全く異なりますね!
前処理なしだと何も撮れていません・・・
前処理なし&露光量を上げるのみの測定(真ん中)では、
かろうじて物は写ってはいますが細部が再現されていません。
こうしてみると、前処理の重要さがはっきり分かりますね。
よく使われるスプレーの特徴
では、測定現場界隈ではどのようなスプレーがよく使われているのでしょうか?
一部ではありますが、メジャーな製品の特徴を表にまとめました。
どうでしょう、お使いになったことのあるスプレーはありますか?
あ、単純にそう聞かれたら日本の多くの方が「ある」と答えることになりそうな物もいますね 笑
測定の前処理として使用したことがあるもの、と限定したら、いかがでしょう?
また、知らなかったもの・使ったことがないものもあるのではないでしょうか。
それぞれ違った特徴があり、用途や対象物、測定後に対象物をどうするか、によって選択が変わりそうですね。
尚、右3種は比較的新しい製品だそうです。
スプレーに関してよくあるQ&A
Q1. 精度に影響は?
⇒A:影響、あります。処理の種類や方法により影響を極力抑えます。
Q2. 費用は?
⇒A:数百円~数千円
Q3. 後処理は必要?
⇒A:必要なものがほとんどです。また、完全に除去できるかは物によります。
Q4.後処理後のサンプルはどうしてるの?
⇒A:前処理をきれいに落とせれば使用、落とせなければ廃棄or溶かして処分します。
Q5. 前処理の注意点は?
⇒A:油分、水分をしっかり除去! 使用方法、注意事項を確認し守ること!
以前「前処理あれこれ」という前処理に特化したセミナーを開催し
コツや注意点、事例などをご紹介いたしまして、実は今回の記事はそのほんの触りです。
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▼『非接触3Dスキャナ 測定前処理あれこれ』
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