「高精度測定・簡単操作はそのままに、ケーブルレス・コンパクト化で可搬性を極めた次世代レーザートラッカー」
そんなキャッチコピーと共に2022年6月に登場した『Leica AT500』。
先代機種にあたるLeica AT403の特徴を進化した形で受け継ぎ、更に新たな特徴も備わりました。
何度か弊社開催のオンラインセミナーでは特徴をお伝えしてまいりましたが、改めてブログでも簡単にご紹介させていただきたいと思います。
■ ラインナップ中の位置づけ
■ 外観の特徴
・筐体
・水平出し不要
・ケーブルレス
■ ボタン類とバッテリー
■ 計測アクセサリー
■ 特徴紹介セミナーのオンデマンド版
■ラインナップ中の位置づけ
弊社が扱うLeicaレーザートラッカーシリーズの中で、AT500は完全ケーブルレスの最新モデルになります。
現行で3機種あります。
・Leica AT960 – 最上位機種。高精度なのはもちろん、プローブや複数の非接触スキャナなど多彩な計測アクセサリが用意されている。
・Leica ATS600 – 本体のみでの高精度ダイレクトスキャニングが可能な機種。ダイレクトスキャニングは60m先まで可。
・Leica AT500 – 完全ケーブルレスで可搬性やセットアップの容易さに優れ、扱いやすさ抜群の機種。超長距離リフレクタと専用プローブでの計測が可能。
3機種とも外観がそっくりで3兄弟のようです。
■外観の特徴
実際のサイズはこのくらいです。
外観・ボディ周りに関しては下記のような特徴があります。
《筐体》
●AT960やATS600とほぼ同じで、重さも同じくらいです。
●360°首が回るので、どの方向でも測定可能です。
●水平出しが不要になりました。
不要になった、というのは、AT500の先代機種にあたるAT403と比べての変更点です。
AT403は測定前に水平出しを行う必要がありました。
水平出しを行った後、リフレクタを使って本体のイニシャライズを行わないと計測出来ませんでした。
対してこちらはAT500です。
水平出し作業をしなくても電源を入れると自動でイニシャライズしてくれるようになりました。
これは現行兄弟機種(960, 600)と同じ構造で、それら2機種も自動でイニシャライズしてくれます。
尚、専用のアプリを使えば本体の水平出しを行うことも可能です。
《電源ケーブル》
●バッテリー駆動でケーブルレスになりました。
現行兄弟モデルを含む従来機では、この青点線で囲っている部分などに電源ケーブルを挿す必要がありました。
AT500は、バッテリー駆動が実現したので、ケーブルなしでOKです!
もちろん、従来通りケーブルを挿してAC電源を取りながらの使用も可能です。
このような特徴から、可搬性や扱いやすさ抜群と言えます。
様々な現場へ持ち運び使用するなら、こういった特徴はとても嬉しいですね!
■ボタン類とバッテリー
外観のうちではありますが、別枠で取り上げさせていただきます。
顔をくるっと回して右サイドを見てみると、いくつかのボタンがあります。
また、両サイドにバッテリーが一つずつあります。
[①電源] – バッテリーまたは有線のAC電源で駆動(AC電源ケーブル接続の場合、バッテリー装着時でもAC電源が優先)
[②Bluetooth] – トラッカー情報(シリアル番号、IPアドレスなど)確認用
[③Wi-Fi] – 点群データのやり取り用
[④バッテリー] – 2つ装着可。ワンタッチで脱着可。電池がなくなったら予備と簡単に交換できる。
トラッカーにバッテリーを装着し電源をOFFにした状態でAC電源ケーブルをさすと、バッテリーの充電が可能。
■計測アクセサリ
AT500はリフレクタ及び専用プローブを使用した計測が可能です。
AT500によるリフレクタ追従スピードは100Hzです。
先代モデルAT403は10Hzでした。
先代機種から10倍になったことになりますね。
実際に体感でもその分のスピード向上が感じられます。
合わせて、認識の良さも向上しており、一度追従が外れても再度追従させる際はタイムラグがほとんどありません。
《リフレクタ》
計測可能範囲が直径320m、レーザー口のある筐体は360°首を振って追従ができるので、大型構造物の測定に向いています。
《専用プローブ》
『B-Probeplus(ビープローブ プラス)』というプローブです。
先代AT403での「B-Probe」にplusがついて、使いやすい形状はほぼそのままに、性能は向上しました。
握りやすい形状です。
測定ボタンは上と下についています。使用時に押しやすい箇所です。
プローブに内蔵されているリフレクタがトラッカーによってロックオンされている間、トラッカーがプローブの傾倒具合を認識します。
測定可能な状態の時は上部のライトが緑に点灯しています。
もしプローブが測定不可の角度になってしまっている場合は、赤いライトが点滅して測定できない角度になっていることをお知らせしてくれます。
↓プローブを倒していくと・・・ 測定ができない角度に達した時に上部のライトが赤く点滅!
これが先代の無印B-Probeにはなかった便利機能の一つです。
測定できない、角度が悪いのかな?
角度確認→角度調整→測定してみる→あ、ダメだ、もう一度・・・
という作業がなくなり時短に繋がります。
B-Probeplusは、単4電池×2で動きます。
ここまでお読みいただき、いかがでしょうか?
Leica AT500の特徴は掴んでいただけましたか?
Leicaレーザートラッカー現行3兄弟はそれぞれ明確に異なる性能と特徴を持っています。
今回ご紹介したAT500を含め、他機種も詳細ページなどご用意しておりますので、見比べてみてください。
▶AT960製品ページ
▶ATS600製品ページ
▶AT500製品ページ
また、今回の内容は動画でも分かりやすく解説しています。
リフレクタとB-Probeplusでの計測の様子もお見せしていますので、ぜひご覧ください。
この後にウェビナー動画のリンクをご案内しています。
お読みくださりありがとうございます!
今回の内容を動画でご覧いただけます。
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▶『ケーブルレスを実現!LeicaレーザートラッカーAT500のご紹介』
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