ダムのゲート、鉄管、発電所のタンク、タービン、橋梁、トンネル用鋼殻、滑走路桟橋・・・
あ、ドラマとかで見たことあるあの橋も!!
こんにちは、TTSマーケティング企画の青木です。
今何を見ているかと言いますと、弊社ユーザーである佐藤鉄工様の納入・施工実績というページです。
どれもこれもとにかく大きい!!!
大型構造物の建設は大変そうですよね。
建設関係の方々からは「仮組をなくしたい」というお声を聞きますが・・・
■仮組はバーチャルで!
このお悩みのソリューションとして代表的なのがバーチャルアッセンブリーなのですが、
バーチャルアッセンブリーを行うにあたって必要不可欠なのが
高精度な測定データです。
実際のパーツをほぼ寸分変わらぬ状態に再現した高精度なデータでなければ、意味を成しません。
では大型構造物の測定~データ取得を高精度に行うにはどうすればいいのでしょうか?
それには、以下のような測定機が必要です。
高精度かつ広範囲の測定が可能
高精度&広範囲・・・ と言えば、Leicaレーザートラッカーですね!
↓トラス構造パーツのバーチャルアッセンブリーの様子
■実録!ユーザー様の現場で大型ワークを測定
実は先日、富山県にある佐藤鉄工様の現場にお邪魔して大型ワークを測らせていただき、
その様子を動画にまとめて公開したのです。
今回のブログでは、
佐藤鉄工様の現場ではどのようにLeicaレーザートラッカーを活用し測定~データ取得を行っているのかを、
動画の内容に沿ってご紹介していきたいと思います。
↓お邪魔したのはLeicaセミナーや解説動画でお馴染みの眞田です。青木ではありません。
■使用機・測定の流れ
使用機種
機種 | Leica AT960 | Leica ATS600 |
---|---|---|
特徴 | 複数種のアクセサリと連携することで、 多様な形状の測定に対応可。 高精度。 |
ダイレクトスキャニングにより人の手が 届かない高所なども測定可能。 広範囲かつ高精度。 |
使用可能 アクセサリ |
リフレクタ / 有接触プローブ / >非接触スキャナ |
リフレクタ |
本体外観 | ||
詳細 | 製品ページ | 製品ページ |
測定の流れ
- AT960を使った測定 - 測定対象:直径1m程度の鉄管
- ハンディタイプの非接触スキャナで形状検査
- 有接触プローブで面同士の角度算出
- リフレクタで穴位置測定
- ATS600を使った測定 – 測定対象:H型鋼、大型円筒
- ダイレクトスキャニングによる形状測定
- リフレクタによる穴位置測定
- カラーマップによる公差確認
測定するとリアルタイムに解析ソフトにデータが取り込まれその場で見ることができるので、
ステップごとにデータ確認していきます。
それでは、測定の様子を見ていきましょう!
① AT960を使った測定 - 測定対象:直径1m程度の鉄管
1. ハンディタイプの非接触スキャナで形状検査
まずは、大型構造物向きのLAS-XLというワイドスキャナを使って全体形状を測ります。
- 最大600mm幅でのスキャンが可能
- 一秒間に143,000点の点群を取得
- 1m離れた位置からでも測定可能
という特徴により、このような大きな対象物も早く高精度に計測できます。
手元のタブレットやスマートフォンで測定状況をすぐに確認できます。
また、CADデータがあればデータを比較して公差を確認することができます。
① AT960を使った測定 - 測定対象:直径1m程度の鉄管
2. 有接触プローブで面同士の角度算出
次に、プローブで平面を作成します。
ポイント4点で平面を作成を作成し、反対側も同様に測定します。
角度フィーチャーを作成し、平面1と平面2の角度を求めます。
これで手測定だと難しい面同士の角度も簡単に測定することができます。
① AT960を使った測定 - 測定対象:直径1m程度の鉄管
3. リフレクタで穴位置測定
リフレクタを使えば簡単に穴位置を計測することができます。
3点で平面を作成し、穴位置にリフレクタを置きます。
こちらもすぐ、穴位置を三次元的に確認することができ、
穴の直径や半径、真円度などを確認することができます。
⇒《後編:② ATS600を使った測定 – 測定対象:H型鋼、大型円筒》 へつづく
今回の内容を動画でご覧いただけます。
以下の画像をクリックすると視聴ページへジャンプします。ぜひご覧ください!
▼Leicaレーザートラッカー活用ウェビナー:業界編
『レーザートラッカー実録シリーズ:橋梁・鉄管・鋼構造物』
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