高精度計測で生産性向上！ライン設備の新設・移設ソリューション

近年、自動車業界では多様化する価値観やEV（電気自動車）などの先進的なニーズに応えるため、常に多彩なモデルを市場に投入しています。このような急速に変化する市場環境に適応するためには、高度な柔軟性と効率性を兼ね備えた製造ラインが不可欠です。そのため、最新の設備の導入は、競争力を維持しつつ生産効率を向上させる重要な鍵となります。

そのような中で製造ラインの新設や移設プロジェクトにおける工事期間を最小限に抑えることは生産損失を限定し、市場での競争力を維持するために必要不可欠です。しかし、工期が短いことから各段階での厳格なタイムマネジメントが求められ、計画にはほとんど余裕がありません。

その中でも特に設備位置のケガキ作業はミリ単位の精度確保、生産効率の向上、安全性の確保、コスト削減、工期の遵守に寄与するため、製造ラインの成功に欠かせない重要な工程です。

課題

製造ライン新設または移設時におけるケガキ作業では、従来の測定方法では以下のような具体的な問題点が挙げられます。

人的エラー
メジャーや墨出し器を用いた測定では誤差が発生しやすく、再測定や修正が必要になります。
時間と労力の消耗
大規模な設備を手動で測定するのは非効率で多くの作業時間を費やします。
精度確保の困難さ
手動測定では微細な誤差が生じやすく、高精度が求められる設備の配置には不向きです。これらの問題により、工事の遅延や追加コストが発生し、全体の生産効率が低下します。

ソリューション

Leica Absolute Tracker AT960と
3D設計モデルの連携で実現する
高精度・効率的な設備設置

Leica Absolute Tracker AT960と３D設計モデルを連携することで、
ライン設備の新設または移設作業におけるケガキ作業の二つの重要な
課題解決を実現します。

1.高精度測定
広範囲かつ高精度な測定が可能で設置位置や角度を正確に測定し、人的エラーを最小限に抑えます。

2.設備の大規模性と複雑性に対応
T-Probeを活用し、複雑な形状の設備でも高精度測定が可能です。
これにより、大規模な設備の設置や移設作業を効率化します。

ハンドヘルドプローブであるT-Probeはリアルタイムで目的箇所の3次元座標の取得が可能です。
先端を『ポンチツール』に切り替えることで計測とケガキを同時に行うことができ、環境や状況に応じて長さを
変えることもできます。
これにより、現場での精密なマーキング作業を可能にし、時間とコストの削減に貢献します。

ポンチングツールによるマーキング

設備の3次元座標をリアルタイムで取得

Leica Absolute Tracker AT960の強み

Leica Absolute Tracker AT960のパワーロックシステムは、動いているターゲットを自動でロックオンします。そのため、レーザービームが遮断されても手動操作不要で再ロックオンが可能なため、作業時間が大幅に効率化されます。